アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎とは?
アトピー性皮膚炎とは、
良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性的な湿疹のことを指します。
一般に乳幼児、小児期に発症しますが、成人においても頻度の高い皮膚疾患です。
わが国では約10人に1人がこの疾患に悩まされています。
患者さんの多くは「アトピー素因」、いわゆるアレルギー体質をお持ちの方が多いです。
皮膚は通常、最外層に位置する角層とその直下の表皮によって、外的要因から体を守る「バリア機能」が働いていますが、患者さんの皮膚においては、先天的な原因などによりこの「バリア機能」の低下を認めることも知られています。
これは皆様のよく直面する乾燥肌などが該当します。
アレルギーを起こす物質をアレルゲンと呼びますが、これがバリア機能の低下した皮膚に侵入することで、アトピー性皮膚炎を起こします。
アトピー性皮膚炎の症状
アトピー性皮膚炎は、痒みを伴う左右対称の湿疹が出来ます。
部位としては顔、首、ひじの内側・膝の裏側などの関節部が多いです。
気を付けなければならないのは掻き壊しです。
かゆい部分を掻くと、一時はとても気持ちよくスッキリした感じになるのですが、すぐに皮膚の炎症を助長し、さらなる痒みを引き起こします。
このような痒みのサイクルを引き起こさないことが大事です。
掻き壊しを続けると、皮膚が肥厚しごわごわした様になる苔癬化と呼ばれる現象や色素沈着を引き起こすため注意が必要です。
アトピー性皮膚炎の治療
アトピー性皮膚炎の治療は以下となります。
③ 外用治療
炎症を抑えるためにステロイド外用薬が推奨されています。
また顔などにはタクロリムス外用も使われています。
アトピー性皮膚炎は、見た目上、良くなったように見えても潜在的に炎症が残っている時があります。
週2回程度、間欠的に外用薬を使用することで、こういった潜在的な炎症をコントロールし、皮膚を良い状態に保つ「プロアクティブ療法」という治療が広く知られています。
④ 内服治療
皮膚炎悪化の大きな原因である痒みと掻き壊しを防ぐために「抗ヒスタミン薬」を使用します。
また、皮膚の炎症を誘起するサイトカインを抑える薬や漢方薬なども症状に応じて処方します。重症例ではステロイド内服を行うこともあります。
アトピーとオンライン診療
アトピー性皮膚炎は継続的な治療が大事です。
もし、医療機関が近くになくて定期的な通院が出来ない、仕事が忙しくて通院に十分な時間を割けないという方は
当院の早朝夜間オンライン診療をご利用ください。
症状に応じた適切な治療をご提案させていただきます。
当院は処方だけではなく、生活におけるアレルゲンの指導なども行っております。
皆様の御来院を心よりお待ちしております。
アトピー性皮膚炎で
お悩みのときは
「オンラインちよクリ」へ